ひりひりくらいがちょうどいい

「大人しい子供」でした。日々の書きたいことを書きたいように書いていきます。

婚約指輪、受け取りました

 セミオーダーで手配していた婚約指輪が先日無事完成。完成した日の翌日、さっそく彼と二人で受け取りに行きました。
 店員さんに促され黒い箱を開けると、そこにはキラキラの指輪が。
 0.25カラットでオーダーしていたので、小さいかもなと思っていたけどそんなことはなく。同時に手配していた結婚指輪と重ね着けすると、見た目にかなりのボリュームがあった。普段指輪を着け慣れていなかったので余計にそう感じたのかもしれない。幅太めを選んだ二つのプラチナリングは存在感があった。
 彼に似合ってると言われて嬉しかった。ダイヤモンドが目立つので仕事中は着けられないけれど、休日は着けよう!今週のクリスマスイブから!その日は家族と食事する予定が入ったのでちょうどお披露目ができる。その後の合唱団の練習では指輪はめて行ったなら必然的に結婚報告する展開となる。クリスマスイブに婚約報告。ちょっとしたセンセーション、巻き起こるかな?
 
 同じ日に婚約記念品の腕時計のほうも、指輪と合わせた刻印が完成したので、受け取りに行った。
 上品でシンプルに輝く銀色は、彼に似合った。これから何年も着けていくうちに、その年齢ごとの良さでますます似合っていってほしいな、と思う。

 出揃った婚約指輪と婚約腕時計。通常は両家顔合わせの際に交換するものなんだろうけど、せっかく受け取ったのに顔合わせの日まで身に付けないなんてもったいない、と思ってしまう。ので着けます!ただでさえ婚約期間が短くなりそうだからな。
 顔合わせの際は、何事もなかったように箱にしまって交換するか、それぞれ着けていって「これですー」とお披露目するか悩み中…。私は箱にしまったほうが良いと思うのだけど、彼は別にいいんじゃないと。両親に要相談だなぁ。

彼宅、ご挨拶!

 先日、ようやく彼のご両親へご挨拶に伺いました!事情により、プロポーズから2か月経っての訪問になってしまいましたが、無事に終わりホッとしています。
 彼のご両親にお会いするのは全く初めて。付き合いは二年になるけれど、お互いに恋人をオープンに家族に紹介するタイプではなかったので、これまでお会いする機会を作ってこなかった。今回結婚の意志が固まったので、初めましての正式結婚ご挨拶です。

 駅で待ち合わせて、彼のクルマでお家へ。お家は一度外から見たことはあったけれど訪問は初めて。
 前日も当日直前も、それなりに緊張はしていたけれど、心臓バクバクとか声が出ないとか頭真っ白とか、そこまでの激しい緊張感は無かった。
 好感を持ってもらえてももらえなくても、相手がどんな人であっても、ご両親の如何によって彼との結婚の決断を取り止める、という考えは私にはなかったからだ。そりゃ、良い印象を持ってもらえたほうがいいけれど、嫌われたっていいやくらいの開き直りがあった。人間なんだから好き嫌いがあるのは当たり前。嫁姑関係の難しさは子供の頃から親を見てきて知っている。始めから多くを期待してはいないからこそ、飄々と軽い緊張だけで迎えられたのだと思う。
 普段接客の仕事で、ご両親くらいの年齢の初対面の方と接することに慣れていたこともあった。

 お母さんはかわいらしい人だった。声が高くて小柄。髪を染めていて女性らしい印象。
 私は声が普通より低く、髪も黒いので、年齢は違うけれどお母さんのほうが私よりオンナ度や美意識が高いな、と感じた。タイプが違う。若い頃は可愛い系の人だったのかな、と。私は全くの素朴系。
 お父さんはよく喋ってくださった。無口と聞いていたのに驚き。うちの父も挨拶の時、普段喋らないのに意外なことに率先して話を盛り上げてくれていたので、父親同士タイプが似ているのかもしれない。

 自己紹介をして歓談。手土産には林檎とオレンジのチョコレート菓子を準備していた。
 珈琲と、モンブランが登場!好物。好きなお菓子ベスト5に入っている。彼が伝えてくれていた様。
 歓談中、彼はほとんど喋らなかった。自分の家なのに…。彼がリードすべき場面なのに、完全にお父さんがリード。きっと普段は喋っているのだろう。私と居る自分を両親に見られることが気恥ずかしかったのかと後で聞くと、そうだねと。家族に対しての少しぶっきらぼうな対応が新鮮だった。

 一時間半ほどで歓談は終了。彼のお母さんが駅まで送ってくださった。
 次回会うのは1か月後。いよいよ両家顔合わせ!結構、不安よりも楽しみだなって気持ちが大きかったりする。
 さて、これからお礼状を書かなくちゃ!! 本当はもっと早く出さないといけないのだけど、バッタバタで遅れてしまっている…。気持ちが伝われば良いのだけど。マナーだからってよりも、自分がそうしたいって気持ちからかな。

機械式から、クオーツへ

 「宝物の腕時計になったらいいな」と前回のブログで紹介していたクラシカルな機械式腕時計ですが、購入後、何と!返品することになりました。彼も私も気に入って誉めちぎっていた、ルビー入りの婚約記念品としての婚約腕時計。婚約破棄で不要になったわけではなく(縁起でもない)。帰ってから機械式時計の取り扱い方をネット等で確認すると。思いの外、数年に一度のメンテナンスに結構な費用がかかることがわかったのです!
 腕時計の愛好家の方や物をよく知っている方なら当然に周知のことだったと思うのですが、彼も私も愛好家ではないし高級品には普段縁がなく、無知でした。
 3~5年に一度のオーバーホールに5万円。会員価格の割引とかで5万円が2万5千円くらいにはなるらしいけど、それでも薄給の庶民には痛い出費。2万5千円あれば別の腕時計が買えてしまう…なんて思ってしまう。結婚して、これから近い将来子供が出来たなら余計に、数年に一度でも腕時計のために2万5千円はかけられない…と、考え至った。彼から言い出し、私も確かにと同意。お店や店員さんには悪いけれど返品させていただくことにしました。
 腕時計が趣味だ!という方やお金に余裕のある方なら惜しむことなくかけられるんだろうけど、そこは価値観なんだろうなぁ。
 返品しようとお店に電話したら、当然引き留められました。私たちは真摯に、お恥ずかしい話ですがメンテナンス費用について知らなかった、経済的に厳しい、と理由を説明しました。私とも彼とも話をした上で「上の者に確認します」と回答は翌日に。かなりハラハラ。彼はよく眠れなかったらしい。
 翌日、「返品できます」との回答が頂け、ひと安心。彼が対応したのだけど、あっさりとしていて、もう引き留められることはなかったらしい。
 機械式腕時計は返品し、代わりにグランドセイコーのクオーツ式腕時計を購入しました。キラキラしたシルバーのメタルバンドに、文字盤はほのかにシャンパンゴールドがかかっているシンプルな大人っぽいデザイン。婚約指輪とどこか雰囲気が似ていて、指輪と共に二人の婚約記念品とするのにピッタリのデザインだ。
 こうして、宝物の腕時計は、機械式からクオーツになりました。クラシカルなルビー入り機械式腕時計は一週間の幻。
 こんなこともあるよね。買い物は慎重に!だ。良い勉強にはなりました。ご迷惑おかけした皆さん、すみません~!

めくるめく一週間!!

 一週間ほど前、ようやく実家の両親への結婚の挨拶が実現しました。その後、婚約指輪&結婚指輪購入→披露宴会場見積もり→ブライダルエステの体験&契約…、なんと、一週間のうちにすべてやってしまいました。元々マイペースで平均を気にしない性格ですが、まさか、自分がこんなにもフルスピードでいろんなことをやってのけるとは思っていませんでした。自分が心地よいと感じるペースで準備していけたらいいな、と以前のブログで書いていましたが、自分が心地よいと感じるペース、というのが相当ハイペースだったようで、自分でもオドロキです。

 彼はかなりのんびり屋の性格ですが、結婚に向けての、私の、何かに憑かれたかのような進行具合に特に辟易している様子はありません。むしろ二人の意外や意外のスピードで、双方の両親を振り回してしまっているような……。ホウレンソウはきちんとこなして抜かりなく!やっていくつもりですが。

 けど感じること、直感って大切。自分がこれだ!と決めたこと、見えたことって大切。普段理性的に物事を進めていくタイプだけど、今回は例外。理性で動いていない。理性で動かない、動けない、感じたままに行動できる、したいと思う転換点、というのは、人生には何回かあるのかも。私の場合、それが、今なのだ。幸運なことに、彼とそのタイミングが一致している。

 

 めくるめく一週間の内容をここに書き留めておきます(自己満足)。

 

 ①両親への結婚挨拶

 うちの家では、姉妹の中で私が初めて結婚するので、この挨拶、私の両親も初めての経験でした。

 部屋は綺麗に片づけられ、美味しいチョコレートケーキにコーヒー、その後のフルーツとお水まで準備されていました。さすが母!

 父は普段そこまで喋るタイプではないけれど、彼の前ではかなり話をしてくれていた。あとで聞くと「何か話したほうが良いと思って」と。気を遣ってくれていた。

 彼は終始緊張。けれどしっかりと言うべきところはキメてくれた。「必ず幸せにしますので結婚させてください」と。嬉しくて感激。何だかんだ、きちんと挨拶の内容を考えてくれていたようで見直しました。

 

 ②婚約指輪&結婚指輪購入

 挨拶後、待ち合わせて指輪のブティックに赴きました。指輪は、どこのブランドのものにするかあらかじめネットで調べて決めていて、デザインもある程度これ!と思うものを決めていたので、ほとんど迷うことがなかった。迷ったのはリングの太さくらい。下見のつもりで来店したのだけど、念のため来店予約はしていた。予約をして来店すると商品券などの特典がある場合が多い、と例の友達から聞いていたこともある。

 下見のつもりが、ある程度事前に決めていたこともあって、予算に合う綺麗な石もあったので、その場で購入する流れになった。

 ちなみに私が決めた婚約指輪は、形はソリティアで、ザ・婚約指輪という感じの定番のもの。リングの外側はプラチナ、内側はピンクゴールドになっている、少しだけ捻りを利かせたデザインが気に入った。彼から初めてもらったプレゼントがピンクゴールドのネックレスだったので、リングのピンクゴールドに思い出の色の意味を込めたいな、と思って。リングの太さに迷ったけれど、彼が似合うと言ってくれたので、太いほうを選びました。ダイヤモンドの質に関してはこだわりがあったので、質の良いダイヤモンドを比較的リーズナブルに購入できるブランド。カラットは少し小さめだけど、カットの技術によってキラキラと綺麗に光ることで、実際より大きく見えるような指輪が出来そうです。刻印を入れて、来月完成予定!

 婚約指輪と結婚指輪を重ね付けしたかったので、同じお店が良いかと思い、合わせて結婚指輪をチョイス。ザ・結婚指輪という感じのシンプルなプラチナリング。シンプルなデザインがお互いに好きなので、自然と定番ものになる。私の指輪は小さなダイヤモンド入り。こちらも刻印を入れました。

 

 ③披露宴会場見積もり

 こちらは、とりあえず会場を見てみよう!という軽いノリで出かけたはずなのに、最終的には見積書をしっかり渡されて、予約の期限まで切られた予想外な展開だった。まあ、そりゃあ予定日が4月なら期限は切りますよね。自分たちの状況に照らし合わせた時に、提示された期限ではあまりにも急な話だったので、交渉の上少しだけ延ばしてもらった。何事も、けじめ、というものがあるからなぁ。二人で突っ走り過ぎてる感は否めないので、きちんと彼のご両親へも挨拶をして(事情で今すぐには行えない)、けじめをしっかりつけた上で正式に契約するつもりです。

 

 ④ブライダルエステの体験&契約

 ドレスを着るのならエステは絶対だな!と思っていました。何せ二の腕がむにむにで、上半身が太っている自覚があったので。ドレス姿には致命的です。

 比較的早い段階からネットでエステサロンを探していた。結果、自分が受けたい内容を一番安く体験できるサロンを選びました。22時まで開いているのも良い。体験して良かったらその場で契約するつもりで行った。考えていた予算以上のプランで契約することになったけど、後悔はしていない。ドレスにお金をかけるか、自分の体のケアにお金をかけるかはその人の自由だ。私はドレスは着たいと思っているけれどデザインには特にこれといったこだわりが無いので、必要最低限のお金しかかけない予定。ただ、着るとなったら美しく着たいとは思うので、エステのほうには投資してみることにした。いくらドレスが綺麗でも、花嫁が美しくなかったらかなり残念なので。

 もちろんエステ行くだけで痩せられる、とは思っていないので、これを機に日常生活でも無理のない範囲で気を遣うことにした。エステはあくまで手助け。春までにダイエット!できるかなぁ…。

 

 そんなこんなで、本日は

 ➄婚約記念品の購入

 デパートまで腕時計を買いに行きました。彼への婚約記念品。

 これに関してはいろいろ話し合った末、金額としては婚約指輪の7割ほどのものを選びました。

 ネットなどで調べてみると、婚約記念品の相場は指輪の「お返し」という位置づけで金額は半額、という意見が多かった。結納返しの名残のよう。

 結納をしないから婚約記念品は贈らない、記念品の代わりに結婚指輪代を自分が負担、3割ほどの品、同額の品、婚約指輪じたい購入しない…。

 平均は半額のようだけど、カップルの数だけ色々な考え方があるようでした。基本は基本として、どうするのかは二人で話し合ってお互いに納得できたのなら良いのかな、と。別に何でもかんでもしきたりに合わせる必要は、今の時代は無いようです。

 最初、「お返し」は半額、という情報を知った時、違和感があった。自分たち二人の関係性にどうにもそぐわない気がして。そもそも「お返し」という言葉じたいに違和感。婚約記念品は指輪として女性だけがもらうもので、その「お返し」として男性に贈る、だなんて。私たちは付き合ってから今まで、恋人だけど親友でもあるような、対等な関係性で恋愛をしていたので、ここに来て記念品の額に半分もの差が出ることにどうにも抵抗を感じた。なので「お返し」としてではなく、お互いに「記念品」を贈り合う、というスタイルとして考えようという話になった。彼からは指輪を、私からは腕時計を…。ニュアンスの問題と言ったらそれまでだけど大切なこと。彼へ贈る腕時計は婚約指輪と同じくらいの重みがある。婚約腕時計なのだ。

 ただ私たちは結納をしないので、結納金無しで彼への記念品に指輪と同額の品を贈るのも違うかな、という考えもあったので、7割ほどが妥当な線かなと二人の考え一致。

 気に入った時計が見つかったので良かった。刻印を入れて来月手元に届く予定。私も気に入ったデザインの時計。機械の部分が見えるようになっている機械式時計。シルバーのメタルバンドでキラキラ光って、機械の部分にルビーが入っている。

 宝物の腕時計になってほしい。

 

 ひとまず、今やらなきゃいけない準備は、いったん落ち着いたかな。

 来月も忙しくなりそうだけど、楽しんで、たまにひりひりしては反省しつつ、進んでいきます!

 

 

 

 

 

何と、何と、トントン拍子

 昨日、お目当ての神社に、挙式についての詳しい話を聞きに行きました。お互いの両親への挨拶は都合上まだだけど、ある程度行動していかないと何にも決まらないので。

 担当の神主さん?はニコニコしていて良い人そうだった。プレゼンが誰に対しても同じ説明をするのだろうな、という杓子定規な感じだったけど(職業柄どうしても接客態度?は店員目線で見てしまう)、人柄は優しそうで信頼できそうだった。

 挙式時期は最初、6月始め頃で考えていた。ジューンブライドに少し憧れがあったし、今からの準備を考えたら、期間がこのくらい空くほうが余裕が持てると思ったからだ。

 実際に挙式をした人の写真を見せてくれた。…桜!!

 白無垢姿の新婦さんと紋付袴姿の新郎さんのバックには境内に咲き誇る満開の桜が!!

 桜大好きの私は、俄然、4月の桜の季節に挙式がしたくなった。日程を聞いてみると、桜が満開だろう土日は四日間。うち一日は神社のお祭りの予定があるらしいが、時間に制限があっても大丈夫なら対応してくれるらしい。悩んだ。

4月1日は響きが気持ちいいが、エイプリルフールなのは気になるし、式前が年度末で仕事の状況がバタバタしていて気持ちに余裕がなくなりそう。

2日は日曜日。私たちはまったく気にしていなかったが、神主さんが「42→シニなので、中には気にする人もいる」と。

次の週の土日のうち一日は、同時期に結婚が決まったともだちの挙式予定日。同じ日になってしまう…けど桜はゆずれないし…と悩む。自分は同じ日で良くても彼女の気を悪くさせたくないし…。

残る一日はお祭りの日。

 彼氏は「この日でいいんじゃない?」と私のともだちの挙式予定日に一票入れた。彼女も身内のみで友人は呼ばないと聞いていたので、重なっても他の共通のともだちには影響は出ない。「う~ん」と、ともだちの心境を気にしながらもとりあえず仮予約した。

 挙式後のミニ披露宴は別会場で行うので、帰った後、周辺の四つの会場を吟味した。小宴会をする場合のお部屋の写真が、それぞれインターネットで見られたので見比べた。挙式が和風なので、披露宴ではドレスを着る予定だし、ガラッと雰囲気を変えたいなと思ったら、場所は二つに絞られた。そこまで雰囲気の違いはなかったけど、値段がリーズナブルなほうを検討することにした。昔からある老舗のホテルなので対応も安心感があるし。

 さっそく電話で日程を問い合わせると、幸運なことにお部屋が空いていた。ラッキー!話を聞きに行く日もその場で決めた。

 

 まさか4月に挙式を行うことになるとは、結婚が決まってから予想していなかった。桜の魔法だ。今から5か月。忙しくなりそうだけど、身内のみなのでまだましかなぁ。家族の都合もあるからまだ本決まりではないけど、何とか進んでいくだろう、と楽天的に思う。

 今日、同じ日に挙式することになった彼女に、おそるおそるラインしてみた。そうしたら彼女は、気にしないで!一緒の日にしましょ♡って。感動した。本当は内心少しは思うことがあったかもしれないだろうに、大人の対応してくれたな、と。近況報告にごはんに行くことになった。何だかしあわせな気持ちになった。

 ちなみに彼女は、先日の女子会にて、同じ日に結婚報告をした彼女です。

 

 

既婚・彼氏持ち女子会にて、結婚報告2人。

 昨日は久しぶりの女子会だった。土曜日のお昼間を有効活用したランチ女子会。もちろん自分がもう「女子」などと言える年齢ではないことは当たり前に重々承知だが、「女子会」という言葉を明るく当たり障りなく使用するくらいはどうでも良いじゃないか。
 集まったメンバーは会社の仲良しグループ。先輩後輩の関係ではあるけど、数年前からプライベートでも仲良くしている。一時期一緒にコンパなども行っていた。
 一人は既婚子持ち。あと二人はそれぞれ今年に入って彼氏が出来た子たち。6か月と4か月。「既婚・彼氏持ちだけで集まってみたい」と私が言い出して、4人の日にちを合わせてようやく決行された「既婚・彼氏持ち女子会」(そのまんま)。
 何となくだけど、交際6か月の子に何らかの動きがあるような気がしていた。前に会った時は交際2か月だったけど、彼氏が若いのに結婚を意識させるような言動をしていると話があったし。
 私はこのたび結婚が決まったので、この機会を利用して皆に報告しようと思っていた。

 4人目の交際4か月の子が到着するのを待つ間、お手洗いに席を立った。
 戻ってくると…

交際4か月の子 「うまくいけば、私、来年一月に入籍します!!」

 何と!!
 元々何でもテキパキやるタイプだし、結婚願望も前から強かった子だけど、こんなに展開がスピーディーだとは!親友が交際2か月で結婚を決めたので、知り合いの中ではそれに追随する早さだ。
 報告までもが一足早かった。私は4人揃うまで待ってから報告するつもりだったが、まさか自分がお手洗いに行っている間にそんな報告があるとは思っていなかった。
 「今言うのタイミングがおかしいかもしれないけど…」と前置きして私も報告した。交際2年なので特に皆に驚かれはしなかった。
 つい推測してしまう。わざと私が席を立っている間に報告したんじゃないかって。自分が一番先に告げたかったから。考えすぎか。いや、女子は良くも悪くもそのようにしたたかにタイミングを測るところがある。ので、あながちあり得ない話ではない。
 まあ、別に良いのだ。人の性格が人それぞれ違っているように、結婚するタイミングの心地の良さだって人それぞれ、千差万別のはずだ。図らずも同時期に結婚することになった私たちだけど、性格から好み、結婚に対する考え方や価値観…まるで違っている。彼女は何でも早く早く進めたいタイプなので、すでにブライダルフェアでウェディングドレスの試着までしていた。私はある程度見通しを立ててから行動するタイプなので、そんな彼女の瞬発力、とりあえずはまず行動!というスタンスは魅力的に思う。今日は彼氏の家に挨拶に行くと言っていた。対してこちらはご両親の都合から彼氏宅への挨拶は12月上旬に行う予定。
 影響されやすいところもあるので、焦ってしまったりする気持ちも全くないわけではないけれど、競争ではない。人と比べるものでは決してない。情報は参考にしつつも自分は焦ることなく、心地よいと感じるペースで、楽しみつつ準備していこう。


 

神社、かな

 普段履かないパンプスで足が痛くなって休憩。ヒールもそんなに高くないのに。
 今日はお休みだったので、挨拶用のワンピースを探しに行くべく町に繰り出した。幸い、思い描いていたとおりのシンプルなベージュのワンピースが見つかったので、試着して購入。ちょっと地味すぎるかもしれないけど、アクセサリーや小物で調整できそう。20代の子もバシバシ利用するだろうブランドだったので、値段は税込¥9504。普段からは着ないだろうし、少し改まった場面でちょくちょく活躍してくれたらいいなくらいに思ってたので、値段は予算以下になった。両家顔合わせの時のための洋服はもう少し奮発しようかなぁ。
 きれいめワンピースを買いに行ったのに、好きなブランド(カジュアル・個性派路線)のお店でぶた柄のワンピースに出会ってしまったので、試着の上購入。ぶた柄のワンピースなんてめずらしい。だって出会ってしまったのだ。私はぶたが大好きなのです。

 さてさて、プロポーズから二週間。いろいろ調べて検討しているところです。
 結婚式の会場は、神社かな、と思っている。
 こないだ彼と一緒に、お目当ての神社に行ってみた。彼の住む町、私たちが初めて二人で会ってデートした町にある、地元の人が初詣や七五三で利用するような小さな神社。
 調べてみたら結婚式もやってくれるようで。何と!ゼクシィの付録にもちゃんと情報が載っていた。

 なぜ神社の話が出たのかというと、彼が和風のものが好きだから。浴衣が大好きで、白無垢とか好きみたい。女性のウェディングドレス姿よりも白無垢姿に惹かれるようだ。それなら私は、彼の好きな白無垢を着て、彼に綺麗だと思ってほしい。どうせなら。ウェディングドレスを着て綺麗だと思ってもらっても、彼はウェディングドレスを着た私よりも白無垢を着た私のほうが綺麗なのにと思うだろうから、せっかくの二人の挙式なのに、新郎である彼に自分史上最高に綺麗だと思ってもらわなくてはもったいない。
 私の顔立ちは地味めで目の形も切れ長なので、私自身、ドレスよりも和装のほうが似合うだろうことはわかる。身長も156㎝。細身ではなく中肉中背のザ・日本人という体型。着たい衣装を着るのも大事だけど、より自分に似合うものを選んで着るって要素も大事だ。

 あと、私たちが付き合って1か月ほど経った時期に某映画村で和装変身体験をした思い出がある。写真をたくさん撮って、カード型にした写真を定期入れに入れて持ち歩いている。まだ1か月だったので、写真に写る二人はどこか緊張した面持ちで。あの時、照れながら「似合っている」と言ってくれたのが嬉しくて。あれから二年経って、より親密になった二人が再び和装で写真を撮るのは面白いかな、と。二人にしかわからない自己満足だけど、挙式って二人のためにするものでもあるので。ドレスとタキシードで挙げるより自分たちらしい。
 神社も高台にあって、よくデートした町が見渡せるので、いろんなことが思い出せて良いかな、と。行ったことのない教会やホテルを突然探し出して挙式するのは、自分たちには馴染まない。二人とも借りてきた猫みたいになりそう。

 教会やホテルの広い結婚式場での結婚式に憧れがなかったわけではない。何度もともだちの式に参加して、良いな、ウェディングドレス姿も綺麗だな、とは思っていた。結婚式や披露宴、ウェディングドレスに憧れを持っている女性はたくさんいて、こういう教会で式がしたい、とか、こんなウェディングドレスを着てみたい、とか挙式願望が強く、夢が具体的な女性たち。私はそこまで具体的な憧れは持っていなかった。数年前まで自分が結婚することになるとは想像もしていなかったくらいだし。結婚式というものについてこだわりが少ないほうなのかもしれない。
 ウェディングドレスはやはり着てみたいとは思うので、挙式後の食事会で着られそうなら着てみたい。ムリなら写真だけ撮るか。
 大規模な披露宴はしない予定。家族だけのアットホームなお食事会ができたらいいなぁ。
 こちらも憧れがなかったわけではないけど、お互いの職場やともだち関係の事情を色々考慮したところ、たくさんの人数を呼ぶのではなく今流行りのスマ婚(ジミ婚?)でいこうかな、と。神社挙式→お食事会(ミニ披露宴?)が自分たちのニーズに合っている。

 ひとまず、だいたいの方向性は定まってきた。お互いの両親への挨拶が完了するのが諸事情で1か月以上先になるので、そこまで具体的に動き出せないけど、ひとつひとつ、順番に、楽しみつつ軽やかに進んでいこう。

 次は婚約指輪の検討かな~。